ワークライフバランスについてITベンチャー経営者が思うこと

こんにちは。遠藤(@C_aptainTokyo)です。

遠藤
ワークライフバランスという言葉をよく耳にするようになりました

ワークライフバランスの重要性には基本的には同意するのですが

都合よく捉えすぎではないか?と思うことが多々あります。

その辺りをIT企業経営者目線で語ってみます。

ワークライフバランスとは

ワークライフバランスとは、「仕事」と「私生活」のバランスを取り、両方を充実させることを指します。

従来は、仕事に熱中し、長時間労働が美徳とされる風潮がありました。

現代社会では多様な価値観が生まれ、仕事だけでなく、家族との時間、趣味、健康など、私生活の充実も重要視されるようになってきました。

ワークライフバランスを実現することで、

  • 仕事のパフォーマンス向上
  • ストレスの軽減
  • 生活の質の向上
  • 健康の維持

など、様々なメリットが得られると言われています。

※Geminiより引用 2024/11/8

なぜワークライフバランスが注目されているのか?

ワークライフバランスが注目されている背景には、いくつかの要因が考えられます。

  • 働き方改革の推進: 日本政府は、長時間労働の是正や多様な働き方の推進など、働き方改革を積極的に進めています。
  • 少子高齢化: 少子高齢化が進み、労働人口が減少する中で、社員の健康維持や定着を図ることが企業にとって重要になっています。
  • 多様化する価値観: 人々の価値観が多様化し、仕事だけでなく、プライベートも充実させたいという人が増えています。

遠藤
これがワークライフバランスですね

人生におけるワークの比率を無視するな

ワークライフバランスという言葉を分解します。

ワーク(work):仕事
ライフ(life):人生、私生活
バランス(balance):バランス

この言葉を聞くといつも違和感を感じます。

それは下記2点が大きな要因です。

  • 「ライフ」の中には他にも色々な要素があるはずなのになぜ「ワーク」だけピックアップされるのか
  • 「ライフ」と「ワーク」を分けて考える必要があるのか

大学を卒業して65歳定年まで働くとしましょう。

そうすると40年近く「ワーク」があるわけです。

この比率というのはとても大きいものです。

単純に80年生きるとしても半分

社会に出てから健康に身体が動くうちで言うとその時間のほとんどで「ワーク」が関わってきます。

まず大前提としてこの「ワーク」の比率を無視してはいけません。

「ワーク」の比率を無視すると下記のような思考が生まれます。

まり
楽しくない仕事だけど残業せずに定時まで頑張る!

つまり極端な言い方をすると「ワーク」の比率を下げて「バランス」を取ろうとする考え方

こういった考え方での「ワークライフバランス」を唱えている方が多いような気がしています。

そしてこの考え方はとても危険です。

ワークを否定する言葉ではない

遠藤
ワークライフバランスは「ワーク」を否定する言葉ではありません

大前提としてこれがわかっていないといけません。

下記のような考え方は根本的に間違っています。

・仕事(ワーク)は楽しくない
・仕事(ワーク)は人生(ライフ)において邪魔だ
・仕事(ワーク)が人生(ライフ)のバランスを崩している

上記のような考えがある場合は、「ワークライフバランス」を考える前に転職を考えるべきです。
※転職を考えること自体がワークライフバランスを考えることとも言えますが。

考え方としては、「ライフ」を充実させるために「ワーク」の「バランス」をどのように取るべきか、というのが本来の意味です。

最初から「ワーク」の「バランス」を減少させることありきの考え方ではありません。

ワークが充実すればライフは充実するでしょ?

遠藤
僕の基本的な考え方はこれです

「ワーク」の占める割合が大きいのであれば、その「ワーク」こそ充実させるべきではないかと思います。

「ワークライフバランス」を語るときに違和感を感じるのは「ワーク」そのものがマイナスなものとして語られることが多いからですね。

「ワーク」を充実させるためには、逆説的ですが「バランス」を取らずに「ワーク」に没頭することが必要だと思います。

それを考えると嫌々やっているような仕事はやはり辞めたり転職したりすべきでしょうね。

極端な例ですがテレビに出ている芸能人ってキラキラして見えますよね。

でも芸能でテレビに出ることも「ワーク」です。

そこまではいかなくとも、自分が楽しんだり充実感を味わえるような「ワーク」と向き合い、

「ライフ」を充実させていくのが一番真っ当に「バランス」を整えることができるのかなと思います。

競争社会で生きていることを忘れてはいけない

私たちが生きているのは競争社会です。

充実した「ライフ」を手に入れるためには競争社会の中で成果を残す必要があります。

そして成果や成長というのは労働時間と相関するということも事実です。

ちゃあ
いや私は中の上くらいでいいんだ

他の人よりも少しだけ良い生活ができればいい。

このような考え方の人はとても多いです。

そのために優秀な大学を目指したり大手企業を受けたりするわけですよね。

そしてそこには競争があります

その競争の中で「中の上」「上の下」を目指すには(言い方は色々あるかと思いますが)

若いうちから「ライフ」の充実だけ気にして「ワーク」の比率を下げているような方が勝ち上がっていけるでしょうか。

少なくとも僕の周囲で現状「ライフ」が充実していたり「ワーク」で楽しそうに活躍されている方の中で「ワーク(仕事)に打ち込んだ経験」がない方はいないと思います。

日々ではなく人生のトータルでバランスを取るべき

「ワークライフバランス」を長期的なスパンで考えることが大事だと思います。

「ライフ」はその意味のとおり、今の時間だけでなくこれからも続いていくものです。

「ワーク」は「ライフ」とは違い、どこかで終わりが来ます。

そのため、トータルで良い「バランス」になるように考えることが大切だと思います。

遠藤
参考までに僕の考えるワークライフバランスを書いておきます

〇前提

  • より良いライフは手に入れたい
  • 身体の動くうちにワークから離れたい
  • 充実したワークをしていたい

〇考え方

  • 充実したライフを送るためにはお金が必要
  • 身体が動くうちにワークから離れるには若いうち頑張らないといけない
  • 充実したワークのためには自分で裁量を持ちたい

〇計画・実行していること

  • 会社を立ち上げる
  • 20代から30代前半に「ワーク」の比重高める
  • 30代後半以降で「ライフ」を充実させる

「ワークライフバランス」の中で「ワーク」の部分を他の人よりも人生の若いうちに比重を高めることで、「ライフ」がより充実するのではないかと考えました。

そのために具体的な手法として起業したというわけですね。

そしてもう1つ大きなポイとしては自分で会社を立ち上げて裁量を持つことで「ワーク」自体を充実したものにするという点です。

先に話しましたが、「ワーク」を否定しないための手段ですね。

この選択がうまくいくかどうかはさておいて、このような形で「ワークライフバランス」を取っています。

「ワーク」の比率を高めることに「ワークライフバランス」という言葉を使うのは馴染みがないかもしれませんが、

長期的な視点で考えたときには合理的な「バランス」の取り方ではないかと思っています。

遠藤
最近耳にする「ワークライフバランス」とは違ったアプローチかなと思います

今回は「ワークライフバランス」について思ったことを書きました。

色々参考にしていただければ幸いです。

以上。