【読書初心者はまずこの10作品!】伊坂幸太郎作品のおすすめランキング!

こんにちは。ゾゾのブラ(@C_aptainTokyo)です。

 

キャプテンTOKYO
無類の読書好きです。年間で130冊くらいは読みます。

 

今回は、そんな私がおすすめする伊坂幸太郎さんの作品をランキング形式でご紹介したいと思います。

伊坂幸太郎さんといえば、その見事な伏線回収とストーリー展開で大人気の作家ですね。

私も大好きな作家さんです。

普段あまり本を読まれない方でも、伊坂幸太郎さんの作品はおすすめなので、ぜひ読んでみてください。

早速いきましょう!

 

 

読書好きが選ぶ伊坂幸太郎おすすめ作品ランキング

10位:砂漠

入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決…。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれ成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。

 

大学生活を舞台にした青春小説です。

春夏秋冬の章に分かれており、それぞれ個性の強いメンバーが織りなす大学生活に、どこか懐かしさを覚えながら引き込まれていきます。

少し暗い事件も起こりますが、それは伊坂作品独特の軽妙な文章で、警戒に読み進めることができるでしょう。

非常に読みやすい作品なので、本をあまり読まれない方でも楽しめる作品だと思います。

 

9位:死神の精度

CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

 

死神を主人公にしたストーリー。まずこのタイトルが秀逸だと思いませんか?

基本的には短編ですが、その短編が集まって1つのストーリーになっているというのは、伊坂作品ではお馴染みの手法です。

この作品の魅力はやはり、主人公で死神である千葉です。人間との微妙な“ずれ”にユーモアがあり、思わず笑わされてしまうような楽しさがあります。

続編に「死神の浮力」という作品もありますので、合わせて読んでみてください。

映画化もされている作品です。

 

8位:オーデュボンの祈り

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?

 

伊坂幸太郎さんのデビュー作です。

デビュー作の主人公がコンビニ強盗というのが、なんとも伊坂さんらしいですよね。

主人公はある島にたどり着き、非日常の世界に入っていくことになります。

そこで出会う個性あふれる住人達との出会いや、不思議な出来事を体験しながら物語が進んでいきます。

その伏線回収は見事の一言。島に足りない物とは?デビュー作とは思えない圧巻のストーリー構成です。

 

7位:チルドレン

「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々―。何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

 

こちらも短編が1つの大きな長編になっている構成です。

各章で主人公が変わり、テンポよく読むことができます。

魅力的なのはやはり「陣内」という人物。彼の存在がストーリー全体にユーモアを与えてくれます。

爽快で笑える短編集なので、気軽に読書をしたい方におすすめの一冊です!

 

6位:残り全部バケーション

当たり屋、強請りはお手のもの。あくどい仕事で生計を立てる岡田と溝口。ある日、岡田が先輩の溝口に足を洗いたいと打ち明けたところ、条件として“適当な携帯番号の相手と友達になること”を提示される。デタラメな番号で繋がった相手は離婚寸前の男。かくして岡田は解散間際の一家と共にドライブをすることに―。その出会いは偶然か、必然か。裏切りと友情で結ばれる裏稼業コンビの物語。

 

これまた短編集です。一気に読むことができるでしょう。

しかし短編集といっても、この作品のラストは心が震えるような表現の巧みさ。

それまでの短編がすべて伏線となっているような、見事な構成に唸るばかりです。

タイトルと表紙も可愛らしくて好きです。

 

5位:魔王

会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、一人の男に近づいていった。五年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。新たなる小説の可能性を追求した物語。

 

これまでの伊坂作品とは一線を画した作品です。

なので、できれば他の作品を楽しんでから読むといいかもしれません。

文章は純文学のように綴られ、ストーリーも主人公の悩みや大衆心理を描き、暗い展開も多いです。

また賛否両論のラストは、考えさせられることになるでしょう。

「魔王」とつながりの強い作品に、「モダンタイムス」がありますので合わせて読んでみてください。

 

4位:マリアビートル

元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。ツキのない殺し屋「七尾」。彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―物騒な奴らが再びやって来た。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。3年ぶりの書き下ろし長編。

 

殺し屋たちの狂想曲というワードがすべてです。

登場人物たちはほとんどが殺し屋で、それが東北新幹線に集まり、何事も起こらないはずがありません。

魅力あふれる登場人物たちが、それぞれの思惑を胸に交錯していく様子は、ページを捲る手が止まらないでしょう。

AX」、「グラスホッパー」と殺し屋シリーズがありますので、合わせて読んでみてください。

 

3位:バイバイ・ブラックバード

星野一彦の最後の願いは何者かに“あのバス”で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気」「上品」―これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。なんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー。

 

五人の恋人たちに別れを告げる主人公を描いた作品ですが、主人公は不思議と嫌みのない性格で、読んでいてそれぞれの別れに切なくなることも。

基本的には不幸な話ですが、なぜか笑えて楽しく読める作品になっています。

それでも読み進めていくと、やはり切なさが勝り、最後の時を迎える怖さのようなものを覚える、不思議な作品でした。

ラストは切なさの中にわずかな希望を残す、心に残る物語です。

 

2位:アヒルと鴨のコインロッカー

ボブ・ディランはまだ鳴っているんだろうか?

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は――たった1冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ! 清冽な余韻を残す傑作ミステリ。

 

伊坂幸太郎さんの作品の中では、かなりストーリーが暗い作品になっています。

3人の登場人物の物語に、主人公はただ後から巻き込まれているという展開。

暗いストーリーですが、そこはさすが伊坂幸太郎といったところで、登場人物たちの軽妙なやり取りが楽しく読ませてくれます。

しかしそれでも、3人の結末には切なさが残る。

 

1位:ゴールデンスランバー

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。

 

この本を読まずして、伊坂幸太郎さんは語れません。

小説史に残る傑作であると思っています。

スリリングな展開は、息をつく間もなく襲い掛かり、緊張感を持ちながらページを捲らされるでしょう。

スケールの大きな作品に、周囲の人間たちの小さな愛が溢れ、最後まで主人公を応援してしまう、そんな作品です。

伊坂幸太郎ファンに限らず、すべての方に読んでいただきたい傑作。自信を持っておすすめします。

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回は伊坂幸太郎さんのおすすめ作品をランキング形式でご紹介しました。

どの作品もおすすめなので、気になった本があればぜひ読んでみてくださいね!

 

キャプテンTOKYO
一度読めば、あなたもきっと伊坂ワールドの虜になること間違いなしです!