こんにちは。遠藤(@C_aptainTokyo)です。
SNSが発達したからなのか、あるいはデータが浸透したからなのか。
最近はプロ野球で監督の采配批判をしばしば(というか毎日のように)目にすることがあります。
今回はそんな監督の采配批判について、思ったことを書いていきます。
ちなみに僕は横浜DeNAベイスターズのファンです。子供の頃からなので20年くらい。
野球は10歳から高校までやっていて、今も草野球で毎月試合があります。
年間で10試合くらいは現地に行きますし、メジャーリーグも好きなのでシーズン中はほぼ毎日何かしらの試合を見ているような感じです。
好きな選手
だから何だ!ですね。はい。
目次
プロ野球の監督の采配批判は意味がない
![](https://koshiii.net/wp-content/uploads/2020/09/IMG_20200629_211509.jpg)
監督の采配批判をしても意味がないです。
その理由を書いていきます。
1.采配そのものに正解がない
野球の采配というものは結果論です。
なので采配を振るう時点では正解はありません。
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それはそうなんですけど、であれば下記はどちらが正解ですか?
この場合、采配を振るう場面では1を選択することが正しいかもしれません。
ただ結果は2が正解ですよね。
なので野球の采配は結果論なので、采配を批判しても意味がないです。
それにどっちも三振する、どっちもホームランを打つ、こういうこともあります。
![](https://koshiii.net/wp-content/uploads/2018/11/1540991368439_1.jpg)
気持ちはわかりますけど、これも意味ないです。
2で説明します。
2.そもそも野球は確率の低いスポーツ
結果論で監督の采配を批判したいのはわからなくもないですが、それも意味ないです。
なぜなら野球はそもそも確率の低いスポーツだからです。
イチローを代打で出しても打率は3割。10回に7回は凡退して帰ってきます。
投手の継投にしても、被打率3割の投手なら3回に1回打たれます。
あの選手じゃなくてこっちだろ!!みたいなのもあまり意味ないです。
打率2割8分の選手に打率2割9分の打者を代打で出すとします。
そのときに3割の打者が控えていたら打率だけで見るとその選手を代打に出す方が正しそうですよね?
しかし実態は下記です。
この数字なのに、より打率の高い選手を出せばヒットだった!!!というのはあまりに的外れですね。
変えた選手が活躍しなかった!!と怒っても仕方ないです。
打率10割じゃないと許せないですか?
防御率0点じゃないとダメですか?
![](https://koshiii.net/wp-content/uploads/2018/10/1540989819433_1.jpg)
これも気持ちはわかりますが意味ないです。
3.4.5で説明します。
3.データにも色々ある
![](https://koshiii.net/wp-content/uploads/2018/10/1538485970591_1.jpg)
いつかそういう時代が来るかもしれないですけど、そう単純でもないと思います。
例えばわかりやすく代打で考えると、打率2割の打者に打率3割の打者を代打で出すのは一見正解に見えますよね。
ただしそれはあくまでも打率だけの話です。
野球のデータは挙げるときりがないほど多岐にわたります。
そのため特定のデータ(今回の例でいうところの打率)を出して采配を批判しても
いやこっちのデータではこうです、みたいなことがあるわけですね。
それに打率にしてもそのシーズンなのか、直近5試合なのか2シーズンなのかといったスパンでも変わりますし。
4.選手のコンディションはデータではわからない
またデータを信じる人が見落としがちなのがこれです。
選手のコンディションはデータではわからないというところです。
人間なのでこういうこともあるでしょう。
そしてこれは現場にいる人間にしかなかなかわからないことです。
なので、この場面はあの選手だろ!!みたいなケースであっても
もしかしたらその選手が二日酔いの可能性もあります。(そんな選手はそもそもあれですが、、、)
パワプロやプロスピで絶不調の選手をスタメンから外したことはないですか?
あれを想像してもらえるとイメージが沸くかと。
5.選手には役割がある
これは元巨人の原監督が言っていたのですが、選手には役割があるということです。
たとえば相手が左投手を出してきたとします。
そしてその投手は左打者の被打率が高いとしましょう。
投手目線のデータ的には、左バッターが出てきた方が嫌ですよね。
しかし左バッターに変えて代打で右バッターを出したとします。
データ的にはイマイチかもしれません。
ただ選手には役割があり、左投手のときはこの代打、といった役割があります。
その選手は左投手を得意にしているでしょうし、左投手と対戦する心構えもできています。
なのでデータに逆らうような采配にはなってしまいますが、チームとしてはそういう形になるわけですね。
6.対戦相手がいる
そもそも野球は対戦相手のいるスポーツです。
しばしば、采配さえ完璧であれば勝てる!みたいなことを考えている方がいるのですがあり得ないです。
両方が完璧な采配をしたらどうなりますか?
強い方が勝ちますよね。もしくは運の良い方。(プロ野球は弱くても3割は勝てます)
また3割打者を代打で出しても、相手の投手がロッテの佐々木投手だったら打てて1-2割ですよね。
采配で勝てるかどうかなんて、1シーズンの中でも1,2試合あるかないかではないかなと個人的には思います。
采配も野球の楽しみ方のひとつ
采配自体が野球の楽しみの一つでもあると思います。
もし采配に正解があるとして、全員がその通りに采配をするとしたら采配自体を楽しめなくなります。
これらの采配の場面も、野球というスポーツの一つの楽しみです。
絶対に正しい采配(そんなものはないけれど)をしないといけなくなると、つまり見ている人も含め全員が予測できてしまうということですね。
それで楽しいのかな?と疑問に思います。
そもそも批判は届かないし届いても傷つくだけ
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批判する人の中で最も質が悪いのは監督や球団に直接文句を言いに行く方々ですね。
その多くが自分が批判することで変わってほしいと願っているのかもしれません。
無駄なのでやめた方がいいです。
ただ球団SNSに言ってもスタッフがスルーするだけです。
監督本人のSNSに言っても大量のDMの中に埋もれるだけでしょう。
あるいはミュートされたりひどい場合はブロックされ、一生見られないような状態にされるだけです。(本人は気づかないけれど)
また批判が直接届いたとして、何が起こると思いますか?
簡単です。
イライラするだけです。もしくは凹みます。
監督がイライラしたり凹んだとして、それは何かメリットがあるんですか?
むしろ采配に響いてしまうかもしれません。
究極の采配はAI?
采配に正解があるとすれば、データを最適化して采配をすることでしょうか。
そうなると人間よりもAIが監督した方が勝てる確率は上がるのかもしれません。
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そう言ってしまう気持ちもわからなくもないですけど、そうなると6で説明したとおりのことになります。
つまりお互いデータ上完璧な采配をするので戦力が上か運の良いチームが勝つだけです。
采配が正しくても勝てるわけではありません。
またこれは個人的なものですがAI監督と好きな監督だと、どちらが勝った時に嬉しいですか?
例えば僕は20年くらい横浜ファンですが1998年の優勝は知らないので、優勝がどういうものであるのかを知りません。
もし優勝したらすごく嬉しいでしょう。
ただそのときに、監督が三浦監督なのとAI監督、あるいは思い入れのない統計の天才の大学教授とかでは嬉しさも違うかなと。
僕は三浦監督と一緒に喜びたいんですよ。中畑さんやラミレスさんでもそうですけど。
最後は感情論みたいになってしまいましたが、そういう気持ちもあります。
今回はここまで。