こんにちは。ゾゾのブラ(@C_aptainTokyo)です。
村上春樹さんの小説はお好きですか?
私は作品自体は好きで、よく読むのですが独特の表現や、難解な文章からあまり読むのは得意ではありません。
そんな私が今回敢えて、村上春樹さんのおすすめの本をランキング形式でご紹介します。
なぜかと言いますと、村上春樹さんの作品は世界中から評価されています。
日本人であれば、人生の中で絶対に読んでおいた方が良いと思うからです。
読んで苦手だったらそれでいいですし、初めて村上春樹作品を読むという方がいれば、少しでも村上春樹さんの作品を知っていただければと思います。
ということで早速いってみましょう!
目次
苦手な私がおすすめする村上春樹作品ランキング
第10位:ノルウェイの森
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は一九六九年、もうすぐ二十歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。
実に村上春樹さんらしい作品と言えるのが、ノルウェイの森ではないでしょうか。
大学の学生寮で生活を送る主人公が、周囲の人との出来事を通じて様々な体験をしていきます。
非現実的な出来事もたくさんありますが、それも村上春樹さんらしさ。
第9位:騎士団長殺し
その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。
「1Q84」から7年後の時を経て発売された、村上春樹さんの書下ろし作品の最新作です。
肖像画を描く主人公が、騎士団長殺しという意発表の作品を見つけ、そこから非現実的な出来事を体験していくことになります。
想像力を掻き立てられる文章は、村上春樹さんらしさ全開です。
第8位:アフターダーク
時計の針が深夜零時を指すほんの少し前、都会にあるファミレスで熱心に本を読んでいる女性がいた。フード付きパーカにブルージーンズという姿の彼女のもとに、ひとりの男性が近づいて声をかける。そして、同じ時刻、ある視線が、もう一人の若い女性をとらえる―。新しい小説世界に向かう、村上春樹の長編。
この作品は、シンプルでいて複雑な人間関係から成り立っています。
タイトルのアフターダークは、まさにこの小説の世界そのものを表しています。
ラストは賛否両論あるかもしれません。
第7位:ダンス・ダンス・ダンス
『羊をめぐる冒険』から四年、激しく雪の降りしきる札幌の街から「僕」の新しい冒険が始まる。奇妙で複雑なダンス・ステップを踏みながら「僕」はその暗く危険な運命の迷路をすり抜けていく。七〇年代の魂の遍歴を辿った著者が八〇年代を舞台に、新たな価値を求めて闇と光の交錯を鮮やかに描きあげた話題作。
主人公たちの苦悩が強く描かれた小説です。
現世と完全な死の世界とが描かれているのは、村上春樹さんらしい作品と言えるかもしれませんね。
「羊をめぐる冒険」とリンクしている内容もあるので、先に読んでおくとより楽しむことができるでしょう。
第6位:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
良いニュースと悪いニュースがある。多崎つくるにとって駅をつくることは、心を世界につなぎとめておくための営みだった。あるポイントまでは…。
この作品は、村上春樹作品初心者は読みやすいかもしれません。
珍しくファンタジー要素のない作品なので、村上春樹作品を読み慣れている方ですと、多少の物足りなさはあるかもしれませんね。
とはいえ村上春樹さんらしさ全開の文章なので、しっかりと作品の世界を楽しむことができます!
第5位:スプートニクの恋人
22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。―そんなとても奇妙な、この世のものとは思えないラブ・ストーリー。
3人の登場人物のすれ違いを描いているラブ・ストーリー。
村上春樹さんらしいストーリー展開で、何かを予感させながら、なかなか3人の物語は動き出さない。
最後まで物語は、孤独を語り続ける。もどかしさのある作品でもあります。
第4位:1Q84
1Q84年―私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう。青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。…ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』に導かれて、主人公・青豆と天吾の不思議な物語がはじまる。
まず女性主人公の名前が青豆。なんだそれは?と思いました(笑)
男性主人公の天吾は、「空気さなぎ」という作品を手直ししていく中で、奇妙な体験を通し、その先に青豆の存在を知ります。
1Q84という世界は、現実とは違う世界ではあるものの、どこか現実とリンクしており、村上春樹さんからのメッセージが隠されているように感じました。
第3位:海辺のカフカ
「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」―15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真…。
村上春樹ワールド全開の作品です。
村上作品初心者の方が読めば、もしかしたら入っていきにくいかもしれません。
少年ととある老人の物語で、ストーリーはかなりしっかりと練られているので、表現が難しくても最後まで読める作品だと思います。
第2位:風の歌を聴け
1970年の夏、海辺の街に帰省した<僕>は、友人の<鼠>とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。2人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、<僕>の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。
村上春樹さんのデビュー作です。個人的には一番好きな作品です。
出だしはあまりにも有名ですね。
「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」
村上春樹さんを語るなら必読の作品です。
第1位:世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
2つの世界を描いた作品で、村上春樹作品初心者でも入ってきやすい内容だと思います。
村上春樹さんらしさも全開で、美しい文章表現はさることながら、独特のファンタジーの世界もさすがの一言です。
迷ったらまずこの作品でいいのではないでしょうか!
いかがでしたでしょうか。
今回は、村上春樹作品が苦手な私が、おすすめの村上春樹作品をランキング形式でご紹介しました。
村上春樹さんの作品は、ぜひ一度は読んでみてくださいね!