こんにちは。コーシー(@C_aptainTokyo)です。
今回はそんな私が、新卒・20代読書初心者社会人向けに、おすすめの小説を厳選して30冊ご紹介します!
早速いってみましょう!
目次
- 1 新卒・20代読書初心者社会人向けおすすめ小説30選
- 1.1 ゴールデンスランバー
- 1.2 手紙
- 1.3 アルジャーノンに花束を
- 1.4 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
- 1.5 コンビニ人間
- 1.6 そして誰もいなくなった
- 1.7 海賊と呼ばれた男
- 1.8 サラバ!
- 1.9 イニシエーション・ラブ
- 1.10 下町ロケット
- 1.11 ジェノサイド
- 1.12 夜行観覧車
- 1.13 64
- 1.14 限りなく透明に近いブルー
- 1.15 カラマーゾフの兄弟
- 1.16 蜜蜂と遠雷
- 1.17 バトルロワイヤル
- 1.18 魔王
- 1.19 君たちはどう生きるか
- 1.20 風の歌を聴け
- 1.21 パラドックス13
- 1.22 カエルの楽園
- 1.23 獣の奏者
- 1.24 流
- 1.25 村上海賊の娘
- 1.26 かがみの孤城
- 1.27 和菓子のアン
- 1.28 鹿の王
- 1.29 何者
- 1.30 容疑者Xの献身
新卒・20代読書初心者社会人向けおすすめ小説30選
ゴールデンスランバー
衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。
伊坂幸太郎さんの傑作です。
ページをめくる手が止まらないという言葉がぴったりの息をつかせぬ展開の連続。
終盤になるにつれての見事な伏線回収はまさに伊坂マジック!
一度読んでいただければ、読書の面白さに気付かされること間違いなしの一冊です。
手紙
武島剛志と直貴は二人きりの兄弟だった。
弟の大学進学のための金がほしくて、剛志は空き巣に入り、強盗殺人の罪を犯してしまう。
服役中の剛志から直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く。
しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる。
ある職場で疑いをかけられ、倉庫に異動させられた直貴のもとに現れた男性は、「差別はね、当然なんだよ」と静かに言うのだった――。
年月が流れ、家族を持った直貴は、ついにある決意をする。
人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。
大人気作家である東野圭吾さんの作品。
犯罪者の兄を持つ主人公の心情がリアルに描かれ、引き込まれていきます。
ラストに訪れる主人公の決断は、重いテーマとなり考えさせられるでしょう。
感動を呼んだ不朽の名作です。
アルジャーノンに花束を
32歳になっても幼児なみの知能しかないチャーリイ・ゴードン。そんな彼に夢のような話が舞いこんだ。大学の先生が頭をよくしてくれるというのだ。これにとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に検査を受ける。やがて手術によりチャーリイの知能は向上していく…天才に変貌した青年が愛や憎しみ、喜びや孤独を通して知る人の心の真実とは?全世界が涙した不朽の名作。著者追悼の訳者あとがきを付した新版。
主人公が書く報告文章という形で物語が進みます。
幼児並みの知能の主人公なので、最初はひらがなだけで誤字ばかりと少し読みづらいかもしれません。
物語が進むにつれ、どんどんと読みやすくなる対比は、まるで主人公が本当に存在しているのではないかと錯覚するほど。
心を動かされること間違いなしのストーリーは一読の価値ありです。
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
純文学と言えば村上春樹さんでしょう。村上春樹作品を読まずに小説は語れません。
難しいと言われる村上作品の中でも、比較的読みやすい作品をチョイスしました。
相対する2つの世界が少しずつ交わっていくストーリー構成は、村上春樹さんのすごさを感じることができるでしょう。
コンビニ人間
「普通」とは何か?
現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作
36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。
作品のテーマは、「普通」とは何か?
コンビニのマニュアルの中で生きる主人公に、周囲の人間が普通を突きつけていく。
テーマが私たちの日常にフォーカスしているため、読んでいて面白いだけでなく、きっと考えさせられることになるでしょう。
そして誰もいなくなった
その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が……そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく! 強烈なサスペンスに彩られた最高傑作!
時代を超えて語られるアガサ・クリスティーの傑作ミステリです。
説明不要ですね。
一度は読んでおかなければならない本です。
海賊と呼ばれた男
ページをめくるごとに、溢れる涙。これはただの経済歴史小説ではない。
一九四五年八月十五日、敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。男の名は国岡鐡造。出勤簿もなく、定年もない、異端の石油会社「国岡商店」の店主だ。一代かけて築き上げた会社資産の殆どを失い、借金を負いつつも、店員の一人も馘首せず、再起を図る。石油を武器に世界との新たな戦いが始まる。
激動の時代を描いた小説です。
幾多の困難・巨大な悪に何度も立ち向かう主人公の生きざまの格好良さ。
本にここまで清々しい涙を流したのは初めてでした。
かなりボリュームがあるので、読むのに時間がかかるかもしれませんが、それでも読んでいただきたい作品です。
サラバ!
両親の離婚、そして帰国。母の実家のそばに住む母子三人は、次第にバラバラになっていった。
母は頻繁に恋人をつくり、サッカーに興じる歩は高校で同級生の須玖に影響を受けていく。姉は、近所に住む矢田のおばちゃんが宗教団体の教祖のように祀り上げられていくなか、次第にそこに出入りするようになった。
そして、阪神淡路大震災が起こった。それは歩の生活にも暗い影を落とし、逃げるように東京へ向かう。脳が蕩けるような学生生活を経て、歩はライターになった。だが、その先で、ある取材を依頼される。そこには変わり果てた姉が絡んでいた。
テーマや考えさせられることも少なくないこの作品ですが、シンプルに面白い。とにかく面白い。
ラストまで読み進めれば、これが読書の面白さかと気づかされるでしょう。
こちらもかなり長い作品です。
イニシエーション・ラブ
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて……。バブルにわく1980年代後半の世相や流行を背景に、甘美でときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説——―と思いきや、最後から2行目(絶対に先に読まないで! )で、本書は全く違った物語に変貌する。
この本はラスト。とにかくラストです。
内容としては、いたって普通の恋愛小説。
しかし最後まで読んだら、きっと驚き、もう一度読み返したくなるでしょう。
下町ロケット
「お前には夢があるのか? オレにはある」
研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。
そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。
圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。
創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、
佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。
特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた――。
男たちの矜恃が激突する感動のエンターテインメント長編!
第145回直木賞受賞作。
池井戸潤さんの作品ですね。ドラマ化もされているので、ご存知の方も多いかもしれません。
池井戸作品の爽快感は、読書にハマること間違いなし!
極端な話、この本以外でもなんでも良いです。
とにかく読んでみてください。
ジェノサイド
創薬化学を専攻する大学院生・研人のもとに死んだ父からのメールが届く。傭兵・イエーガーは不治の病を患う息子のために、コンゴ潜入の任務を引き受ける。二人の人生が交錯するとき、驚愕の真実が明らかになる――。
かなりボリュームのある本ですが、内容がしっかりとしているため、SF好きな方におすすめです。
よくここまでの作品が書けるなと感心してしまう一冊。
ストーリーが面白く引き込まれること間違いなしです。
夜行観覧車
高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。
遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。
その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。
湊かなえさんの作品ですね。
ミステリ好きなら必読の作品。この作家の作品は、良い意味で安定感があります。
湊かなえさんの作品で他に有名なのは、告白やリバースでしょうか。
64
元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。記者クラブと匿名問題で揉める中、“昭和64年”に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件への警察庁長官視察が決定する。だが被害者遺族からは拒絶され、刑事部からは猛反発をくらう。組織と個人の相克を息詰まる緊張感で描き、ミステリ界を席巻した著者の渾身作。
警察組織の描写はかなり繊細に行われているので、読んでいて感心させられました。
ラストまで謎が謎を呼ぶ息をつかせぬ展開はお見事です。
ラストの結末に、自分は少し不満を抱きましたが、それもまた読書の楽しさです!
限りなく透明に近いブルー
米軍基地の街・福生のハウスには、音楽に彩られながらドラッグとセックスと嬌声が満ちている。そんな退廃の日々の向こうには、空虚さを超えた希望がきらめく――。
もしかしたら読書初心者の方には重たい内容かもしれません。それでもおすすめしたい作品。
村上龍さんのデビュー作で、芥川賞受賞作品です。
この何行かで説明することなど到底不可能な傑作。ぜひ読んでいただきたいです。
カラマーゾフの兄弟
物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。
小説界で永遠に語られることになるであろう、伝説の作品です。
かなりボリュームがあり、またロシア文学特有の名前の呼び方などから、最初は読むのが辛いかもしれませんが、慣れるので安心してください。
小説好きなら必読の本です。
蜜蜂と遠雷
俺はまだ、神に愛されているだろうか?
ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。
著者渾身、文句なしの最高傑作!
音楽を文字でここまで描写できるのか、と感動させられた一冊です。
その描写力は圧巻の一言で、恩田陸さんの情熱がいかに注がれているかを感じることができるでしょう。
小説以上の感動体験が待っています。
ピアノがテーマですが、音楽好きでなくてももちろん楽しめますよ。
バトルロワイヤル
西暦一九九七年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。城岩中学三年B組の七原秋也ら四十二人は、修学旅行バスごと無人の島へと拉致され、政府主催の殺人実験を強制される。生還できるのはたった一人。そのためにはただクラスメイト全員を殺害するのみ――。
有名すぎる問題作ですね。
文章力や描写云々は置いておいて、とにかくそのストーリーは最後まで駆け足で読まずにいられません。
登場人物の苦悩には思わず、自分ならどうするかと考えさせられる、それだけの影響力を持った作品です。
グロテスクな描写も多いため、苦手な方は避けてください。
魔王
会社員の安藤は弟の潤也と2人で暮らしていた。自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、1人の男に近づいていった。5年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。新たなる小説の可能性を追求した物語。
安定の面白さで大人気の伊坂幸太郎作品ですが、この作品は他の作品とは一線を画していると思いました。
集団意識とそれに抗い悩み続ける主人公。テーマが難しいため、伊坂作品特有の軽快さのようなものを期待すると、裏切られるかもしれません。
とにかく言えることは、読む価値のある作品ということです。
君たちはどう生きるか
著者がコペル君の精神的成長に託して語り伝えようとしたものは何か。それは、人生いかに生くべきかと問うとき、常にその問いが社会科学的認識とは何かという問題と切り離すことなく問われねばならぬ、というメッセージであった。
メッセージ性の強い本でありながら、読みやすさが売りです。
古めの本ではありますが、考え方は今も活かすことのできることが多く、むしろ今だからこそ改めて考えさせられる作品でもあります。
マンガ版が人気がありますが、小説版の方が内容が濃く面白いと思いました。
風の歌を聴け
村上春樹のデビュー作
1970年夏、あの日の風は、ものうく、ほろ苦く通りすぎていった。僕たちの夢は、もう戻りはしない――。群像新人賞を受賞したデビュー作
村上春樹さんのデビュー作ですが、私は村上作品で一番好きです。
デビュー作とはいえ、その描写や文章力は見事なもの。
個人的には、村上春樹作品を読むのであれば、他の何作かを呼んだうえでこの本を手に取っていただきたい。
パラドックス13
13時13分13秒、街から人が消えた。無人の東京に残されたのは境遇も年齢も異なる13人の男女。なぜ彼らが選ばれたのか。大雨と地震に襲われる瓦礫の山と化した街。そして生き抜こうとする人達の共通項が見えてくる。
とにかくストーリーと設定が面白い作品なので、初心者におすすめの本です。
設定はSFチックですが、人間関係や心理描写などはリアルに描かれており、物語に没頭してしまうことでしょう。
東野圭吾さんの作品は、小説を読み慣れていない方でも楽しめると思います。
カエルの楽園
国を追われた二匹のアマガエルは、辛い放浪の末に夢の楽園にたどり着く。
その国は「三戒」と呼ばれる戒律と、「謝りソング」という奇妙な歌によって守られていた。
だが、南の沼に棲む凶暴なウシガエルの魔の手が迫り、楽園の本当の姿が明らかになる……。
カエルを主人公にしていたり、寓話のような描き方をしていたりと、軽いテーマの読み物かと思いきや、現在の日本の危うい現状を鋭く指摘した問題作。
この本から考えさせられることは多いでしょう。
かなり読みやすいので、初心者でも安心して読むことができると思います。
獣の奏者
リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが――。苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける
シリーズものになってしまいますが、幅広い年代から愛される作品です。
主人公のエリンがとにかく魅力的な人物で、彼女の愚直な姿には感銘を受けるでしょう。
ファンタジー作品なので、初心者でも読みやすいと思います。
流
一九七五年、台北。内戦で敗れ、台湾に渡った不死身の祖父は殺された。誰に、どんな理由で? 無軌道に過ごす十七歳の葉秋生は、自らのルーツをたどる旅に出る。台湾から日本、そしてすべての答えが待つ大陸へ。激動の歴史に刻まれた一家の流浪と決断の軌跡をダイナミックに描く一大青春小説。選考委員満場一致、「二十年に一度の傑作」(選考委員の北方謙三氏)と言わしめた直木賞受賞作。
少し変わった青春小説です。
作者の圧倒的な描写力に支えられ、想像を掻き立てられながら最後まで一気に読みたくなる作品です。
とにかく文章の迫力が圧倒的作品です。
村上海賊の娘
時は戦国。乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。村上海賊――。瀬戸内海の島々に根を張り、強勢を誇る当主の村上武吉。彼の剛勇と荒々しさを引き継いだのは、娘の景(きょう)だった。海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦(かんぷ)で醜女。この姫が合戦前夜の難波へ向かう時、物語の幕が開く――。本屋大賞、吉川英治文学新人賞ダブル受賞! 木津川合戦の史実に基づく壮大な歴史巨編。
シリーズものです。
マンガの様な展開で、本に慣れていない方でも引き込まれていくこと間違いなしの作品。
個性豊かなキャラクターたちがこの作品の魅力です。
かがみの孤城
あなたを、助けたい。
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。
自分が子供の頃の姿、そして現在の自分の姿を思わず重ねてしまう作品。
ファンタジー作品でありながら、リアルさこそこの作品に魅了される理由でしょう。
ラストはかなり胸が熱くなります。
和菓子のアン
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは?読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー。
笑って読めるミステリです。
おっとりとした展開で、ミステリというよりは日常を楽しく可笑しく描写されています。
とにかく気軽に楽しく読める本でした。続編もあります。
鹿の王
強大な帝国・東乎瑠から故郷を守るため、死兵の役目を引き受けた戦士団“独角”。妻と子を病で失い絶望の底にあったヴァンはその頭として戦うが、奴隷に落とされ岩塩鉱に囚われていた。ある夜、不気味な犬の群れが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生。生き延びたヴァンは、同じく病から逃れた幼子にユナと名前を付けて育てるが!?たったふたりだけ生き残った父と子が、未曾有の危機に立ち向かう。壮大な冒険が、いまはじまる―!
ファンタジーにも関わらず、物語に現実味があり没頭してしまう作品です。
かなりの長編ですが、ストーリーに飽きがなく一気に読めてしまうでしょう。
上橋菜穂子さんの作品は、読みやすいので初心者にもおすすめです。
何者
就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。直木賞受賞作。
「桐島、部活やめるってよ」で一躍大人気作家の仲間入りした朝井リョウさんの作品です。
就職活動をテーマに、自分が何者かにならなければいけないと決断を迫られる若者が主人公です。
現実と重なることが多いのではないでしょうか。特に就職したばかりで読んでみると、様々な考えが浮かんでくると思います。
容疑者Xの献身
天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘の美里と暮らす隣人の花岡靖子に秘かな想いを寄せていた。 ある日、靖子の前夫・富樫が母娘の居場所を突き止めて訪ねてきた。金を無心し、暴力をふるう富樫を、靖子と美里は殺してしまう。 呆然とする二人を救うために、石神は完全犯罪を企てる。 だが皮肉にも、石神と帝都大学の同期であり、親友である物理学者の湯川学がその謎に挑むことになる。 ガリレオシリーズ初の長編。
まさに本格ミステリ。
登場人物たちの心理描写が秀逸で、特に今作の主人公とも呼べる石神には泣かされます。
ラストの結末の描写には、思わず唸ってしまうほどの完成度でした。
東野圭吾さんの作品でシリーズものですが、この作品単体でも楽しめるので安心してください。
※引用文はAmazonより引用しております。
いかがでしたでしょうか。
今回は新卒・20代読書初心者社会人向けにおすすめの本をご紹介しました。