【書評・感想】実行力 結果を出す「仕組み」の作り方 橋本徹さんのリーダー論と大阪都構想

こんにちは。ゾゾのブラ(@C_aptainTokyo)です。

 

コーシー
橋本徹さんの『実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた』を読みました。

 

感想と気になった点、注目ポイントをまとめました。

 

概要

「アイデアを思いつくことは、何か素晴らしいものを作る事の中で最も大事な部分ではない。 一番大事なのは実行することだ」 ――セルゲイ・ブリン(グーグル共同創業者)

「絶対に不可能」と言われた大阪都構想住民投票や、大阪府庁・市役所の改革の実現。 橋下徹ほど、「実行力」という言葉がふさわしい人物はいない。 人・組織・カネを動かし、物事を「実行」していく秘訣とは何かを語り尽くした1冊。

 

弁護士として活躍した後、大阪府知事・大阪市長となり政治の舞台でも大きな功績を収めた橋本徹氏。

本作では、橋本徹氏がリーダーとして必要な資質や仕事の心構え、実行プロセスの大切さなどを説いた一冊。

 

また実現不可能と言われた大阪都構想住民投票の実現までの過程が詳しく書かれている。

なぜ都構想が必要なのか、都構想住民投票実現までにどのような過程を踏んでいたのかが書かれている。

 

橋本徹という人間の考え方や、ビジネスマンに必要な思考力がわかる一冊です。

 

 

感想

 

コーシー
この本は7つの章から成り立っています。

 

1章:まずは、人を動かす―実行のための人間関係、人事の要諦
2章:当に実行すべき課題はどう見つけるか―橋下流・問題解決のノウハウと、マインドの持ち方
3章:実行し、信頼される人の条件とは―部下は結局、上司の背中を見て動いている
4章:実行のための「ビジョン作り」と「チーム作り」―結果を出す「仕組み」はこう作る
5章:上司を動かし、提案を通す―「トップの視界」を想像しながら仕事をする
6章:情報を制する者は、組織を制す―強い組織は、情報共有の横串がしっかり入っている
7章:日本と大阪を「実行できる組織」にするために―徹底的に考え抜かれた大阪都構想の実行プロセス

 

7章に分かれていますが、大きく分けると2に分けられます。

1章から6章は、主に橋本徹氏による、リーダーとはどうあるべきかというお話。

7章は、大阪都構想について「実行プラン」という概念を基に詳しく解説されている。

 

橋本徹さんのリーダー論

1章から6章では、リーダー論が語られます。

 

部下との人間関係は気にしないという考え方。

反対派の人を敢えて近くに置く。

橋本徹氏ならではのリーダー論が語られます。

 

リーダー論として具体的な手段を提示しつつ、その理由を具体的に解説しているため、リーダーという立場でない人でも落とし込みやすい内容となっています。

 

キャプテンTOKYO
特に気になったフレーズは、「比較優位」と「実行プラン」

 

トップは比較優位で考える必要があるという主張です。

比較優位とは、どちらの意見もメリットとデメリットを出し、その中で比較してより良い選択をするということ。

リーダーは決断すること、導いていくことが必要であり、そのためには完璧なアイデアがない時に「比較優位」という考え方を用いるということ。

 

学者やメディアが、デメリットのみを取り出して攻撃してくることがあります。

その際に考えなくてはいけないのは、他の案と比較してどうなのかということ。

 

豊洲移転問題を例に、比較優位の考え方の必要性を説いています。

 

「実行プラン」は、単なる提言ではなく具体的な手段を構築すること。

こうしたいという想いだけでなく、その際の方法・手順をしっかりとプランとして作り上げること。

 

イギリスのEU離脱がなかなかうまくいかないのは、提言だけで「実行プラン」がなかったからだと言います。

その点、大阪都構想には「実行プラン」があった。

 

リーダーはビジョンを語ることも大切ですが、それを実現するための「実行プラン」も大切。

この考え方は、リーダーに限らずあらゆる立場の人が理解しておくべきだと思う。

 

圧巻の読み応えの大阪都構想

7章の内容は圧巻です。

 

不可能と言われた大阪都構想住民投票を、いかにして実現したのか。

橋本徹氏の情熱がそのまま文章に注ぎ込まれています。

 

大阪都構想の狙いは一体どのようなものであるのか。

それを実現するために、どのような過程を踏む必要があるのかを考え「実行プラン」を作り上げる。

そして住民投票を実行するまでのプロセスが詳しく解説されていた。

 

文章からは、橋本徹氏がいまだに情熱を燃やし続けているのではないかと感じるような熱量が伝わってきた

7章が最後の章であるが、1人の人間のドラマを垣間見れた気がする。

 

大阪都構想を知らない人にぜひ読んでほしい内容でありながら、まったく興味のない人にも読み物としておすすめできる一冊でした。

 

 

橋本徹氏の関連書

 

コーシー
今回ご紹介した本以外にも、橋本さんは読みごたえのある本をいくつも出版しています。

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回は橋本徹さんの『実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた』の書評でした。

 

キャプテンTOKYO
リーダーとして必要なこと、実行プロセスの重要性などビジネスに必要なことが詳しく書かれている良書でした。

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コメント

  1. アバター 小倉碧 より:

    ゾゾのブラ様

    はじめて、ご連絡をさせて頂きます。
    わたくし、ソフトバンクグループの出版社、SBクリエイティブにて書籍編集をしております、
    小倉と申します。

    まずは、ご多忙のなか本メッセージにお目通しを頂き、
    ありがとうございます。

    この度、こちらのブログにて、橋下徹さん著『実行力』の
    書評を取り上げておられるのを拝見いたしまして、
    ご連絡をさせて頂きました次第です。

    来月6日に、
    弊社より橋下徹さんの新刊『異端のすすめ』が刊行されます。
    わたくし、本書の担当編集をさせて頂いております。

    『実行力』ではリーダーシップ論を語った橋下さんですが、
    新刊では、より若い世代のビジネスパーソンへ向けて、
    人間関係、駆け引き、交渉などで、
    どんな相手にも負けない処世術、生き方を説いております。

    本書の「はじめに」と「目次」は、
    以下のURLにて立ち読み頂けます。
    http://ul.sbcr.jp/GK-fAwbl

    こちらの新刊に関して、もしご関心をお持ち頂けましたら、
    発売より一足先に、献本させて頂きます。
    お読みいただき、もし内容を気に入っていただけましたら、
    是非とも貴ブログにて、書評をお書き頂きたく思っております。
    もし献本させていただけるようでしたら、ご送付先ご住所をお教えいただけましたら幸いです。

    突然のご相談にて大変恐れ入りますが、
    ご検討を賜りますよう、何卒宜しくお願い致します。

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    小倉 碧(おぐら・みどり)
    SBクリエイティブ株式会社 
    (〓SoftBank Group)
    学芸書籍編集部 
    〒106-0032 東京都港区六本木2-4-5
    TEL:03-5549-1236 FAX:03-5549-1238
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